ジャイアントパワープロ(つかってみました編)
ジャイアント製のパワーメーター「パワープロ(POWER PRO)」 の単体販売がスタート(パワープロ紹介編はこちら)。夏草でもお試しいただけるように試乗バイクにセットしました。私自身練習などで2週間ほどつかってみましたので、実際に使ってみて感じたことなどまとめてみました。
サイズを比べてみました
左側センサーをパイオニアペダリングモニターSGY-PM930のモックアップと比較してみました。全長は3cm以上も小さくなっています。厚さは SGY-PM930とほぼ同等。またパワープロはフレーム側にマグネット等は不要なので、多くのフレームに柔軟に対応できそうです。
右側センサーはクランクアームの内側に収まっているのでフレーム側への張り出しはありません。万が一チェーン落ちしても直接チェーンがヒットすることはほぼないと思います。
重さを比べてみました
重量も測定してみました。パワープロR8000(52×36 170mm)は実測711g。参考までに在庫品のR8000クランクは同条件の測定で685gでしたので、パワープロ装着による重量増は25g程度のようです。
ちなみにシマノのデュラエースグレードのパワーメータ付クランク「FC-R9100-P 」(税抜定価143,662円 )は公称695g、私物のFC9000+パイオニアSGY-PM910Hは実測690gでした。
充電&キャリブレーション
充電は付属の二股分岐のUSBケーブルで行います。端子部分がマグネットになっているのでケーブルを近づければペタっと張り付きます。約2時間でフル充電。100時間稼働とのことです。スリープ状態から起動するとLEDインジケーターでバッテリ残量がわかります。
またキャリブレーションやファームウエアアップデート、バッテリー残量の確認等はスマホアプリでも可能です。メーターからもキャリブレーションできますが、メーターからキャリブレーションの項目までたどり着くのも案外面倒だったりするのでスマホでキャリブレーションできるのは便利です。
走ってみました
当然ですが普通のパワーメーターです。ためらいのない現実をみせつけてくれます(笑)。パワーの出方は感覚とほぼ一致し、タイムラグは少ないと思います。
定価10万円でありながら左右それぞれのクランクアームで測定するタイプなので、左右差もリアルタイムでばっちりみることができます。片側計測タイプのパワーメーターでもトレーニングの定量化は可能ですが、左右差が測定できれば自分のペダリングの癖(登坂時と巡行時の変化など)やスキルの経年変化が可視化されるので、より質の高いトレーニングに結びつけることが可能です。
結論
現在市場で入手できる左右それぞれのクランクアームで測定するパワーメーターはパイオニアペダリングモニター、シマノ、ジャイアント等があります。選択のポイントを簡単にまとめてしまえば、以下のようになるかと思います。
- パイオニアペダリングモニター独自の解析機能(ベクトル表示など)が欲しい→パイオニア
- デュラエースのクランクがいい。→シマノかパイオニア
- 上記以外(リーズナブルな値段で高精度な左右独立クランクアーム測定のパワーメーターが欲しい)→ GIANTパワープロ(POWER PRO)
店頭に試乗車もご用意しておりますのでぜひお試しください。
また、試乗車にはジャイアント製のメーター「NEOS TRACK」もあわせて装着しておりますので、こちらもあわせてお試しください。最大10項目(6ページ)表示可能で、最大33時間の長時間駆動。パワープロとあわせてレース&トレーニングにおすすめです。
- POWER PRO (ULTEGRA R8000) 定価¥100,000 (税抜) 。当店販売価格、納期などはお気軽にお問い合わせください。